『台風演歌』／言葉で身体を操る必要性について
今年から、鳴っている楽器の音に合わせて、即興でメロディーをつくって歌を歌うことが多くなってきたんですけど……。その即興の音源や動画等を見返してみると、やっぱり、無意識的にやっているだけに、聴いていて、音を外した瞬間はやっぱり気持ちが悪い。
作曲の理論も音楽理論の知識もなく、単純に、完全に感覚的にやっているから、僕がつくる歌は偶然でしかなくて、偶然音が合う確率は確実に上がってきてはいるけど、やっぱりかなり音を外す感覚はある。
即興中は、「あ、音外した」、って感じた瞬間、このメロディーにこの音はつかわないって瞬時に別の音に切り換えたりとか、その場その瞬間で学んでいくんですけど。記憶を身体に定着させるのは、やっぱり言語が有効で。これについては、やっぱり、きちんと音楽理論を勉強したいなと思いました。
その上で、例えば何かしらのコードをひたすら弾いてもらって、即興でドンドンドンドン何百パターンもメロディーを創って歌う、そういう練習が必要な気がしました。
勉学は、ものすごく便利で、すごい時間をかけて確立され、編集されたそれを、すんごい短いスパンで習得できることが許されるから、ものすごく成長するには早い。
ドラクエでわからないところがあったら検索しちゃうみたいな、そういう速度感をずっと拒否してきたけど、それは単純に、僕に回り道ができる時間の余裕があり、贅沢な状況だっただけで、そんなこともう言ってられない自分がいる。
五百年、千年かけて確立された理論を自分一人の身体で開拓し確立しようと思ったら、当たり前のように、そこにたどり着く前に黄泉にいる。
それを痛感したのは、きちんと声楽をやってきた子に歌を教えてもらって、2時間後には格段に歌の実力が上がっていて、驚愕して、やっぱり、熟達した人に教えて頂くのは独学の数千倍はやいんだなぁと感動したからです。
今までは技を盗むことを意識して来たけど、そもそももう、その頃とは目指すべき場所も成し遂げたいことも違うのだから、素直にガンガン、まわりの方々に智慧と技術を伝えて頂けるようスタイルをさらに切り換えていこうと思った次第です！
台風が過ぎたあと、身体に溜まった毒を昇華させる必要性を感じ、今回の嵐の汚濁を一旦吹き飛ばすべく、一日中歌って、エネルギーを放出しまくりました。
まわりの方々のやさしさによりそれが成されたわけですが、ただただそれが有り難いです。ありがとうございます、先輩！
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