デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

木村-黒田純子さん&後藤雅毅さん:即興対談ライブ 『シナプス哀歌』

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画家・小堀令子さんの個展『The Net-Elegy』のレセプションパーティーにて、年上の女の人に、「詩人、即興やって」と不意にご依頼頂き、コラボライブを展開してきました。

 

はじめに、たまたま小堀さんの個展への感想として『シナプス(脳の神経回路)』という言葉を投げたら、会場から「わたしシナプスの専門家なんです!」と脳神経科学の医学博士である木村ー黒田純子さんがともに即興を展開開始!f:id:macromoai:20191019134434j:plain神経回路『シナプス』の仕組みから、「個性とは何か?=個々の身体の違い=個々の可能性の違い=個性」という流れに入り、「すべての情報は個人的な主観である=個性」って感じで、公開対談ライブへ!

そこから、農薬の散布などから生じる、人工的な化学物質による汚染が、子供たちの発達障害を増加させてしまう、といった話題へ流入

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そこに、映像作家であり、企画・演出もされている後藤雅毅さんも加わり、アフリカで暮らしていた際の体験を交え、さらにコラボを拡大してくださいました。

f:id:macromoai:20191019134446j:plainギタリスト:大槻拓さんとの即興バンド『古代歌謡』にて、ここ約十年で、500本くらい即興セッションを収録してきて、その体験から、

「僕はどうやって(意識的に)時間をつくっていくのか?=僕の体験する時間はどうやって(無意識的に)つくられているのか?」

ということを把握できるようになっていったわけですが。。f:id:macromoai:20191019140217j:plain「時間が生成される仕組み」

をつくっているもの、つまり脳のデフォルト機能への理解や、精神医療への知識が増えれば増えるほど思うのは。。

この世界は、脳のネットワークに電気を走らせ思考していることを、ネットや電磁波によって電子を走らせ、どんどん形にしているんだなぁということです。

これは、二十年前以上から言われてる、ごく一般的な比喩でしかありませんが。。

今の僕にとって、二十年前の世界と違う部分があるとしたら、f:id:macromoai:20191019180241j:plain①自分が自分の身体を理解し、コントロールできるようになるほどに、自分自身の「時間を生成する仕組み」が、身体を通じて言語化できるようになってきたこと。

②身体で言語化した言葉たちを、自分を動かすプログラム言語としてアップデートしていくと、より意識的に「時間が生成される仕組み」に、再現性を持たせることができること=感覚を技術に換えることができるようになってきたことかと思っています。f:id:macromoai:20191019180243j:plainで、さらにそれを、僕も含め、

スマホやネットが一般的に普及し、ひとが感覚的につくってきた「時間」というものを、多くのひとがより意識的につくることのできるようになったこと(この現象を表わす時代のキーワード、それが「つながり」です)。

が、大きな変化かなぁとは思っていて、

そこは基本、無意識で良かった訳だし、『偶然』って言葉で片付けて盛り上がってるのが嬉しかった時代だった訳ですが。。f:id:macromoai:20191019180248j:plain④道具によってひとが変わり、それによって、ひとの思考の技術が上がった。

けれど、同時に、

⑤新しい種類の良質な作用と悪質な副作用が生まれている。

 

=つまり、人間はまぁ、変わらないってこと、ですね。

 

武器の種類が変われば、戦い方が換わる、みたいな構造ですかね?

 

「人間だもの」の時代から、「人間だった」、とか、「人間なのか?」の時代である今。ひとは如何に変わり得るか?

本質的に、身体が別の物に変わるとか、そういうことにでもならない限り、人は変わり得ないのか?

だからNASAでは、20年以上前から、「ロボットは生命か?」って話で対立が生まれていたんだろうなぁとは思うんですけど。

で、今は、その辺の対立構造はどうなってるんだろう?

 

って、ネットや本を調べて出て来るほど、世の中そうそう甘くはないから、日本刀を感受性のアンテナに換えた武蔵野武蔵独歩として、自分を信じ、歩き回る訳です。

 

 永遠の、四月物語の中を。

 

 


木村ー黒田純子さん・後藤雅毅さん・AIUEOKA(自分):即興コラボライブ『シナプス哀歌』/小堀令子個展『The Net-Elegy』@ストライプハウスギャラリー