後藤雅毅さん・即興コラボインタビュー 『インフレーション・リテラシー』
画家・小堀令子さんの個展『The Net-Elegy』。
そのレセプションパーティーにて出会うことができた後藤雅毅さんと、二次会の居酒屋にてじっくり語り合える機会を得ました。
後藤さんは、映像作家であり、企画・演出もされている方です。
パーティーにて希少な日本酒を振る舞ってくださっていた後藤さんと、たまたま話す機会を得て、いや~、話しやすいなぁって思っていて。で、たまたま会場でその場でライブをやっていいことになったときに、会場にいた年上の女の子に、「詩人、即興をやって」と言われて。じゃ、ひとりでやるべ! ってモードになって。
そこに、後藤さんが、「いや、パーティーでの即興は基本修羅場を招きかねませんよ」、と心配してくださり。それに対して、(後藤さんには、本当に申し訳なかったんですけど)、生意気にも僕は、「楽勝です。修羅場にはなりません」と、後藤さん相手に、ストレートに本音を述べてしまい。。
いや~悪かったなぁ~って思いつつも、こういう事柄は、基本、結果で示す以外にないから、いくだけだしって。
そこに後藤さんが、耳元で以前目撃したパーティーでの修羅場について語ってくださって。その状態から即興ライブを開始したって訳でした。そして、一分後に無事、後藤さんが拍手が、僕の胸に響いたんです。
木村-黒田純子さん・後藤雅毅さん・AIUEOKA:即興コラボライブ『シナプス哀歌』/小堀令子個展『The Net-Elegy』@ストライプハウスギャラリー
で、一回絵を教えて頂いた画家の小堀先生の計らいで、脳医学の博士である木村-黒田純子さんも強引に巻き込ませて頂き、即興対談へとライブは形態を換えて。
後半には、後藤さんもスピーカーとして参加してくださって。
いや~後藤さんはじめ、みなさん、本当に素敵な表情をなさるなぁ~最高だなぁっ~て、あったかくなって。それも込みで、このライブ会場が今までで一番やりやすいなぁって、満たされたんです。
さらに、後藤さんに、「あなたにとって詩とは何ですか?」と問われ、自分の『詩』と『詩人観』の述べたら、一瞬で宇宙が生まれるみたいに、瞬間的に理解してくれて。後藤さんのリテラシーの高さ、その速度感に驚愕して。キラって世界が輝く感じを得て。
さらに色々と話し込み、意気投合。なんか小堀先生にも、まわりの年上の女の人たちにも、「詩人、二次会来なさいよ」って誘ってくださって。
身体の中に流れだす歓喜の合唱に流されるがままに、第九を歌いながら二次会の居酒屋へ。たまたま席が、4人席と11人席に分かれて。後藤さん&小堀先生が目の前に。
で、僕が、「後藤さん、向うの席に行かなくても大丈夫ですか? 僕とばかり話でばかりで独占しちゃってたら悪いですし。僕らは個人的にまた会えばいいだけですし」って言ったら、「もしあなたがよろしければ、今、僕は、あなたと話していたんです? ダメですか?」って、ひとの熱を声に換えてくれて。目の前で泣き出しても、引くタイプの方ではないけど、僕の号泣は豪快なので心配はするかもなので、「うわ~~めちゃめちゃ嬉しいですよ!」って、言うことで泣くことを控えて、「動画を撮っていいですか?」って、今回、二人で互いの「仕事とは何か?:働くとは何か?」について質問ゲームを開始しました。最近、よく考えることがあります。
それは、『孤独』と『孤立』のオセロ。
「孤独・孤立」は、オセロのひとつのコマだけど、全く意味が違う。
パーティーで話が弾むのは、互いが『自立』しているからこそで。
自分を受け入れている=孤独を愛している=自分を愛している。
それは、どんな形の幸せにも、共通した基盤で。だから、パーティーで誰とも話さなくたって、自分がそうしたいなら、楽しい人は楽しい。
それは『孤立』ではない。
他人が意識にあるから。
どんなにはしゃいでても、つながらなのは、心が『孤立』し、誰ともつながっていないからで。
ここでのその連結作業が、僕にとってすんごく楽だったんでしょうね。意識は、360度の球体みたいなものだと思っていて。
自分は、その中心点にしかなれない。
そしてその球体にある、多くの他の点と、その時その時で線を結び方を換えるだけ。
その連結の仕方が、結果、意識という球体の質感を変容させる。
故に、意識には、高いも低いもなく、合う・合わないかなと勝手に思ってて。
そういう価値観の方に出会うと、連結が速いのかな、と。
もちろんそこに年代差は関係なく、性別も人種も関係ない。
個々に持つ文化によって連結の速度感は変わるけど、やはりそこも、個々の違いでしかない。 結果、僕と後藤さんの質問ゲームは、僕が後藤さんにピンでのインタビューを申込み、即興インタビューライブへと展開。
僕自身、自分は知識の蓄えが浅いことを自覚しているから、わからないことをわかってるひとにどんどん質問したい。
少なくとも、僕には、それが、一番速い。
そこには、たくさんの本や動画の比じゃないくらい、ものすごい情報量が含まれているから。
そういうことを、最近、明確に思い出せてきました。
その分岐点と起点が、後藤雅毅さんです。
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後藤雅毅さん:即興コラボインタビュー『インフレーションリテラシー』/小堀令子個展『The Net-Elegy』@ストライプハウスギャラリー~居酒屋での二次会