デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

『発信系』と『受信系』/発信編


『発信(表現)』する能力だけを見て、『才能』の有る・無しを解釈されやすいけど、それは違うな〜と感じています。

今回の記事では、『発信』に焦点を当て、語りたいと思います。

例えば、現在の僕の才能を、『発信』と『受信』に分け、10段階の数値で表すなら、主観的には、


発信:7 受信:7


くらいになるかと思っています。

僕の才能は基本、『受信系』であるとも感じています。


何故なら、僕はずっと、『発信』の才能も発揮されていると勘違いしていたけど、どうやらそれは間違いで、『発信能力』は、十年前なら5、五年前なら6、最近ようやく7くらいに上がって来た、という感じで、昔から『受信能力』は7あった。


僕はずっと、それに気付かないで、何で、日常的に言葉や作品を『発信』しても、状況が好転していかないのか? って悩んでいました。


今は、色々なことを、自分の物差しで数値化する習性を獲得しましたが、以前はそれができなかったんでしょうね。
ゲーマー魂を忘れ去っていたんです(ゲームは基本、得点なので)。
で、上手に『発信』するには、『発信』する相手に合わせて、『発信』の仕方を変えなければ、通じるものも通じない。


それが基本的にわかってなかったんでしょうね。痛い。
そういった痛さが、痛い現実を生んでいただけでした。

最近、職業訓練校で、特に意識的に取り組んでいるのが、ビジネスシーンにおける、この『発信』作業です。


ビジネスの現場でよく使われますが、『発信』の基本は『報連相』。

『報告』『連絡』『相談』という言葉の略字コンボです。


僕はとにかく、幼い頃から、あらゆる悩みを自分で解決したがる習性がありました。


例えば、小学生の頃から、ドラクエで謎に詰まっても、誰にも聞かず、自分で解決した。
それは、僕より先にドラクエを進めている知り合いが、まわりにいなかったというのもありますが。

で、本当に行き詰まると、自分の人脈をフルに使い、隣町に住む友人に電話をかけ、情報を集めて貰っていた(人脈は、同じ市のあらゆる小学校から集まる、少年サッカーチームにいることによって得られました)。

そして、違う町に住むその友人たちは、たいがい、中学生の先輩から攻略法を仕入れて来てくれた。


インターネットのない時代から、僕らはそうやって、まだ世間に出ていない情報をパスし合っていたのです。

少し話は逸れましたが、そのため、『発信』における『相談』能力はそんなに上がっていかなったんです。『SOS』なんてもってのほか、家族や恋人、つまり他人に『相談』したことはほとんどなかった。


それもあってか、僕の作品や表現は、『発信技術』にかけた独りよがりの印象をずっと与えてきたのだと、今は解釈しています。


『受信能力』の高い方ならまだしも、こちらの『発信能力』が低かったら、そんなもの、相手にすんなり伝わる訳がありません。


幸い、僕のまわりには、『受信能力』も高い方が多かったので、僕はその方たちに評価され、励まされ、やって来れました。が、やはり一般受けはなかなかしなかったし、活動が広がっていかなかったのだなと思っています。

最近、『島崎藤村記念文芸祭』の現代詩部門・2位に入選しました。


ずっと応援してくださったまわりの方は、それを自分のことのように喜んでくださいました。それが、今回の受賞にあたり、一番嬉しかったことであり、形のない記念品でした。
そして昔からの友人・マリオくんは、そんなみなさんを代表するかのように、一言、


「ウエちゃんが賞もらったことで喜んでくれた人たちは、自分も認めてもらったと思ったんだろうね。そんな感覚だよ、オレは」


という言葉をくださり、その言葉が一番、腑に落ち、さらに、自分の中にある嬉しさの理由を明確にしたのでした。


明日から、岐阜・中津川の表彰式への旅に出ます! いってきます!



植岡勇二・ペヨー太

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追伸:

この記事を、マリオくんと、今回、マリオくんをつなげてくれた圭くんに捧げます。


『長淵剛:親子ゲーム