デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

『一日一曲やる・馬野ミキ』

おはようございます。ペヨー太です。

歌手の馬野ミキさんが、先日から『一日一曲やる』というサイトをはじめました。

タイトルが表わすように、一日一曲(時にはそれ以上)の曲を、サイトにアップしていくという内容です。

もともと十六歳の時に、音楽を本格的にやるために鳥取から上京したミキさん。しかし、組んだバンドは軌道に乗らず、すぐに脱退。一人、新宿や池袋などの路上で、アコーステックギター一本で日銭を稼ぐ生活にシフトします。

紆余曲折あり、音楽をやりつつも、活動の中心は詩の世界へと移行。ここ数十年、詩集の発行、イベントの企画運営、スラムへの出場など、詩の活動を中心に日々を送ります。

そんなミキさんの表現のテーマとなるのは、「自分自身でいながら、全体的であること」、つまり「自分を全体性へと統合していくこと」でもあります。
本当は一番やりたいことだけれど、どこか向き合うのが怖くて、真剣になれずにいた、ミキさんにとっての音楽。その壁を越え、いよいよはじめたのが、この『一日一曲やる』でもあるようです。

「久し振りに、朝方から夕方までずっとギターを弾いていて。何度も自分が自分になれる瞬間に包まれてさ。これは圧倒的な感覚だよね」

というようなことを語ってくれたミキさん。

今回、そんなミキさんが取り組んでいた、ある歌の替詞のお手伝いをしました。



Saint-Germain-des-Prés / あとには何もない

https://www.youtube.com/watch?v=1FSv4niS5Kw

作詞:馬野ミキ・ペヨー太


雨の降るパリ 廻りだす傘
教会通りで 祈りはこぼれ
花束抱え かけだす人の
舞う花びらの街 このSaint-Germain-des-Prés


きみは空へ そらはどこへ
あの寝言 飾窓 朝の匂い
君が消えた Saint-Germain-des-Prés
部屋を揺らす サイレンと この水溜まり


日曜の市場で 何を探すの?
あの凱旋門を 誰が凱旋する?
ラジオを消して 藤棚の下
今日はあなたが いなくなった日