デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

バランス

自分の心は、宇宙という球体の中に浮かぶ、小さな球体だ。その大きな球体の中で、いま、どこに自分は座標を置き浮かんでいるか?
ひとつの物事に、陰陽が備わっている、としたなら、そのどちらか一方を完璧に選ぼうとするのではなく、陰陽の交わりの中に、自分が納得できる位置、座標を見つけることを考えたい。
もちろん、陰か陽に振り切りたい時もある。しかし、陰に振り切れば、その反動は、陽への響きとしてのちに現れる。
僕らは球体で出来ている。素粒子という小さな球体、オービタル、銀河系のようなもの、その各々に固有の座標があり、それらは絶えず、互いに影響を与え合いながら、座標を変え続ける。つまりは、現象を、僕を、世界の映し方を変える。
気持ちが躁な時期があり、それを社会的に悪影響とみなし、心の高揚をある一定のラインまで抑え込むという選択肢もある。
そのラインには、そのライン特有の自分がいる。
社会に規定されたかのようなその自分で暮らせば、確かに、今までとは明らかに生きる場所の選択肢が変わる。
大切なのは、本当にそれで良しとしたのか? するのか? ということ。陰陽はふたつの極であるが、互いに混ざり合う定めにある、と先に記した。僕は球。僕はポイントだ。この世界には、それこそ無限と想える単位の球体が存在する。ならば、本当に、どの球体のサイズまで、自らの心を広げたいのか?

突き抜けたい衝動。

またある時は、

無心を肯定したありのままの自分。

新しいバランス感覚を、僕は身に付けようとしている。