デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

魔法

 新年は、バムクーヘンさんの「魔法」で幕を開け、それからリピートでこの曲を聴きまくっている。

 それから、というのも正確ではなく、バムさんからこの曲を郵送で取り寄せた12月上旬から、かなりこの曲を聴いている。

 20代のころ、奇跡的に、僕にも純真な時代があった。その様子は、いまはどこにも見当たらないほど、僕は変わってしまったが、思い出や記憶といったものは、僕にとって、それがデリートされない限り、永遠のようなものだと思っていたから、その永遠が僕の中で、ある種のバランサーになっていた。
 
 しかしその、消えない虹のような記憶も、永遠でないことを思い知った。
 だからこそ今、僕はその記憶を書き起こすことにした。
 過去を振り返ることは怖ろしいことであるが、僕は僕の大切にしているものを失いたくはないから。

 20代のころ、奇跡的に、僕にも純真な時代があった。それは神様にかけられた、魔法のような時代だった。


 ウエペヨ