青春という音楽
青春を、ある一時代熱狂的にはまった
一枚のCDに例えたとする。
僕は、そのCDを、今、再び聴こうとしている。
そのCDは、何かの理由で、iTunseには入っておらず、
最近、何かの偶然がいくつか重なって、
また聴いてみようという気持ちになり、
今、このパソコンにインポートが完了したのだ。
さて、そのアルバムを僕は、
あの頃と同じ様に感じることが出来るだろうか？
という様なことを考えながら、僕は
その青春小説を書き始めようとしていた。
さっき、焼き物屋さんの友人とそのことを話した。
すると彼は、
「それは難しいですよ。過去をそのまま再生したのでは、
写真と一緒になってしまう。ペヨー太さんの
やろうとしていることは、画家の仕事と一緒じゃないですか？
画家は、目の前の風景を再現するのではなく、
その風景を通して感じたことを強烈にキャンバスに描きつける」
僕は答えた。
「なるほど。その通りだと思います！記憶を通じて
感じたこと、それを言葉としていかに残すか？
そこに焦点を当ててやってみます」
なかなか難しいと思います、と再び彼は言ったが、
僕は、
「目の前に挑戦すべきことがあるって最高ですよね？」
と彼に振った。
彼は、
「それは最高ですよ！」
と笑って答えてくれた。
「例え失敗に終わっても、それは未来につながっていくから、
必ず、ある地点で振り返った時に成功に変わる」
僕が言うと、彼は
「自分の糧にならないことなんて、何ひとつないですからね」
と言ってまた笑った。
うえぺよ
