デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

青春

今、自分の中で自分の青春を整理し
そして自覚症状もなく、いつの間にか
青春から抜け出したことによって
新しい世界、具体的な夢のような世界、
つまり現実が始まり、
それが意外にも、青春よりも楽しく、
生きるのがずいぶん楽になり、
そして世界が深みを増したこと、
そんな様子を作品化してみたいと思っている。

思い付きだが、そういえば、
青春小説の金字塔、村上春樹
ノルウェイの森」も、
主人公の渡辺が、30代になり、
その青春によって負ったものに
あらがうように眩暈を覚える場面から
スタートしているなぁ。

話は飛んで、青春の頃の僕のキーワードは、
「旅」と「偶然」と「音楽」だったように思う。

今はそのどれもが、自分の内側にあるというか、
特別なものではなく、当たり前の様に
自分を、そして現実を構成する要素になっている。

今は「どこかへ移動する」という意味合いが大きな
旅には出ていない。
が、旅は毎日の中にある。
僕の中の「旅」の定義は、
外的な刺激に身をさらすことによって
自らの中に日常とは別の心の波を生むこと、だが、
もはや、外的な刺激なくとも、
自らの中から心の波を生み出すことが
できるようになったので、
(心の波を自分でつくれるようになった)
特別、どこかに行く必要がなくなったのだ。

「偶然」もまた自分の中にある。
最近気付いたというか、これは妄想だけど、
「偶然」の正体は、僕は「無意識」だと思っている。
すべてが偶然であり、必然である。
なんて言葉、よく聞くけど、
まさにその通りで、世界は、
深い領域で、すべての生きとし生けるものと
その無意識でつながっていると仮定すれば、
偶然が必然なのは当たり前だ、と僕は思ったのだ。
これは個人的な感覚というか実感だから、
誰を説得する訳でもないけど、
僕はそう感じながら暮らしている。

そして「音楽」。

僕にとって、音楽は依存だった。
そして今は依存することなく、
音楽と恋人になっている。
という、自分にしかわからないような
文章で、今日の日記を終わる。

うえぺよ