デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

古代歌謡・ライブ反省会

昨日、古代歌謡の拓さんと打ち上げを兼ねた
反省会的な時間を過ごした。

まず、今回のライブで一番の反省は、
僕の朗読や、拓さんの演奏に即興性が
すごく欠けていたこと、という意見が
二人の間で一致した。

拓さんは、苦い顔をして、
「今までの演奏の中で一番嫌いな
演奏かもしれない。辛くて二回しか
(ライブ当日に録音した音源を)聴いてないけど
ホント、嫌になる。
でも、この失敗を忘れないために
YouTubeには音源をアップしようと思う。
戒めのために」
とまで言っていた。

即興性が欠けた要因は、色々とあって、
まず、僕ら古代歌謡のライブに対する
経験不足がある。
僕の場合なら、変にお客さんのことを
考えてしまい、考えながら言葉を
積み上げてしまったという面。
そして、ライブ前の期間に、かなりの時間
スタジオに入り、かなりの数の即興を
やったのだけど、その即興の
集大成的なものをどこかで狙ってしまい、
結果、自己模倣に陥ってしまったこと。
即興は、その瞬間に湧き出す「速い言葉」で
なけらばならないのに、
思考をなぞるような「遅い言葉」であったこと。
そんなことが挙げられるだろう。
集中力の欠如、詩を司るシャーマニズム的な
姿勢の欠如。

でも、僕自身は、拓さんの今回の演奏は
最近聴いた中でもかなり良かったというか、
一番良かったと思っていたので、
拓さん自身のその言葉に驚きを覚えたりもしたのだった。

でもまぁ、救いもあって、
ライブ後半には、いつもの感じで
即興性を取り戻せる瞬間も多々あったこと。

拓さんにいたっては、後半、
やぶれかぶれ的に弾いたのが
良かったと自分でも思えていること。

そして、今回からデビューした
拓さん手づくりのエフェクター、ファズの
音がとても良かったということ。

そんな救いもあり、
とにかく、次に進もうと僕は思ったのでした。