デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

アトリエ訪問・月日工藝さん

手創り市、アトリエ訪問の専属ライターとして、
昨日、神奈川の南足柄にある、月日工藝さんの工房を訪ねました。

http://tsukihi.net/

そして、足柄に着き、車で工房までの道を走っている時、
不意に懐かしい気持が訪れたのでした。
それは生まれ故郷、愛媛の内子町を思い出させる、
その土地から漂うあらゆるものでした。

http://www2.koutaro.name/machi/uchiko.htm

山に囲まれ、川が流れ、田園が緑色に輝きながら
揺れている。狭い路地の多い土地柄にも類似点はありました。

そんなことを考えながらお邪魔した
月日さんの工房ですが、
月日さんが年月をかけつつ、
手直しされながら今あるその場所は、
築75年とのこと。

その赴きある佇まいの平屋の壁は、
僕の生まれ故郷、内子町でも知られている
漆喰の白壁でした。

お邪魔したそのときには、気付かなかったのですが、
今日、そのことを思い出し、なんだか不思議な縁を感じました。

そして、アトリエ訪問のインタビューも
いい形で終わり、一日お付き合い頂いた
月日さんには本当に感謝感謝です。

月日さんは、金属、主に真鍮を扱う作家さん。
「直す」ことと「つくること」。
この二つの言葉のもとに、作家活動を行っています。
(月日さんに対する記述は、数週間後、
 手創り市のブログにアップされる
 「アトリエ訪問」の記事に譲ります。
 お楽しみに!)

工房には、巨匠・黒沢明監督が映画の撮影のために
集めさせたと言われる小田原風鈴が、終始、
風に触れられては小さく鳴り響きます。

蚊取り線香の匂い。
暮れて行く夕暮れの西日。

そして、月日さんのご両親が用意してくれた西瓜を
頂きながら、身体の芯まで、
日本の夏を染み込ませたのでした。