デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

37

先日、ここ数年付き合いのあったある年上の
知人に、歳を聞いた。
今まで、年齢を聞く機会がなかったので、
彼が引越しをするこのタイミングで。

すると、彼は迷わず、
「137億歳です」
と答えた。
この宇宙の年齢だ。
彼は続けた。
「ペヨー太さん、年齢なんてものは
自分の中で、自分で設定するものですよ」
と。そして、
「私は17歳に設定してあります」と
その年齢不詳の彼は言った。

最後には、年齢を教えてくれたのだが、
やはり、見た目は若い。
それは彼が、本当に、心の中で、
17歳をデフォルトにしているからかもしれない。

今日僕は37歳になった。
僕は、今まで、心の中で、
彼のように、自分の年齢を設定したことがない。
誕生日を迎えるたびに、その数字を気にかける
瞬間はあっても、すぐに、僕の中から
その数字は消えてしまう。
だから僕は、人から年齢不詳的に
捉えられていたのかもしれない。

しかし、今年からは違う。
僕は歳相応に生きたい。
歳相応ということが、どういうことなのかは、
色々な考え方があるけど、
明確に、37歳としての成長を意識したいのだ。

最近、考えていることは、
社会によりコミットすること。
現実とは何か? を問いつつ、
自分にとっての現実の幅をより広げられるよう、
外に向かって生きること。

そんなことを考えている。
今更ながらに。