デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

古代歌謡の方向性

昨日、minamiと久々に夜の散歩をした。
そして話は、僕のバンド「古代歌謡」の方向性の話になった。
僕は言った。最近、松ちゃんの映画「しんぼる」を
観たのだけど、そこに「古代歌謡」の方向性を示すヒントが
あったように思うと。
どういうことかというと、「しんぼる」で松ちゃんが
やったことは、(ここから若干のネタバレ)
物凄く深くて人に伝えづらい「真理」みたいなものを
どれだけ、観る人にわかりやすく(わかりやすくといっても
感覚にうったえる感じで)ポップに伝えるか、ということで。
「古代歌謡」の追い求めるものも、これに近くて、
でも、「古代歌謡」に足りないのは、松ちゃんのもつ
ポップさ、みたいなものではないか?
それを今後は身につけていきたい。的なことをminamiと話し合った。

minamiとの散歩を終え、家に帰ると、先輩からメール。
どうやら国立にいるらしい。
僕はすかさず先輩をお茶に誘い、今度は先輩と「古代歌謡」の
方向性について話し合った。

僕はminamiに伝えたことをそのまま、先輩にも伝えた。
すると先輩は、少し間を置いて、そして語り始めた。

「僕も「古代歌謡」の方向性についてはずっと考えて
いたんですよ。で、思ったのは、突然、SSWSに
出ることを決めて、出場して、そして審査員に感想を
貰って、次の日のスタジオでペヨー太さんの朗読が
別人のように変ったように、その時、その時で
面白いと思うことや、これだと思うことを
バシバシやっていけば、自然と真実に近づいていくんじゃ
ないかと思ったんです。だから小細工なんて必要ないですよ」

先輩の言葉には目から鱗が落ち、背中から翼が生える思いだった。
単純に打ちのめされた。
「真実に近づく」という言葉が何より胸を打った。

うまくまとめることはできないけど、そんなことを
話し合った夜だった。