デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

夕顔 はじまる


露地カフェ最後の展示会「夕顔」がはじまりました!

昨日早速、会場にて「夕顔ワークショップ」を受けて来ました。

「夕顔ワークショップ」は、露地カフェの女店主
藤間夕香さんのワークショップ。

目の前に並べられた季節の野菜を、
まず直に手で触り、
五感を駆使し、
そこから感じるものを、
風景画を描くかのように
最終的に、一枚の白いお皿に
サラダとして盛り付ける、という
すごく感覚的なワークショップでした。

料理を芸術表現として考えている藤間さんならではの
ワークショップ。
直感を形に変え、さらにそれが最後に口に運ばれ
「美味しい!」という味覚に変る。
参加したみんなが、創ることを通じて、
それぞれが自分の感覚の中に
楽しみながら入っていっているのが良くわかりました。

実に刺激的なワークショップでした。

会場に展示された山口洋佑さんの作品も
とてもよく。
(藤間さんが創る季節の料理を紙媒体の作品にしたもの)

薄茶色をした額の色、絵の背景となる紙の色など、
統一感があり、それがいい意味で
すごく静かな印象を与えてくれました。

その静けさは、僕の考える、
露地カフェの印象、露地カフェ持つ静けさと
同じものだと感じました。

山口さんの作品は 本のページのコラージュと
料理の絵で出来ているのですが、
それがまるで、
たくさんの本棚と美味しい料理を提供してくれる
露地カフェそのもののような気がして
尚のこと、この山口さんの展示が
露地カフェ最後の展示会にふさわしいと
感じ、胸が熱くなりました。

山口さんの作品にある詩的な言葉も、
いい意味で刺のようなひっかかる感じがして
すごくよく、
詩自体に意味はないけど、詩は鏡となって
僕の中で僕にしかわからない意味に変わる
というようなことを
つくづく再認識しました。

そんな山口さんの作品に添えられた
藤間さんの文章も、ものすごくリズミカル。
感覚がリズムに合わせてこちらに届く感じがし、
この感覚は、自然と対峙したときに感じるものに
すごく近いと感じました。
(波の打ち寄せる様や、木々が風に揺れる様、
 雨が降る様、そんな自然たちの織り成すリズム)

さらに会場には、藤間さんの生け花も飾られており
(飾られているというか、自生しているに近い)
普段から土臭いと感じる露地カフェが
さらにいい意味で土臭く感じられたのでした。


そんな「夕顔」は、12月20日(日)まで
開催しています!

僕と藤間さんで書き上げた、小説「夕顔」も
会場にて読むことができます。

そして本日は、「夕顔」のサウンドトラックを
作成した、ユキ・シュンスケさんと
山口さんのユニット「jutomani(フトマニ)」のライブも
露地カフェにて行われます!

ぜひ皆さん、足を運んでください!

http://www18.ocn.ne.jp/~rojicafe/

(露地カフェ)

http://www18.ocn.ne.jp/%7Erojicafe/image/yugao_invitation2.pdf

(夕顔展)