デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

リアルをリアルに愛すること

まだまだ続く2日(火)の話。

naguraくんとDVDを見た後、
naguraくんの作った手料理を囲んで
ジンコさんタケシくん夫妻とともに
美呆展の打ち合わせを兼ねながらご飯を食べた。
http://www.mihouten.com/
そして、美呆展のテーマ「食といのちのつながり」に
付随する、各個人のテーマについて話し合った。

僕の今年のテーマは、以前日記で述べたが、
「日常という名の宇宙」。要約すると、
日常と宇宙を分け隔てるのではなく、
その架け橋を探し、食べることと
いのちが一体であることの実感を得たい、というもの。

みんなにこのテーマを話し、その反応を見て
つくづく思い至ったのは、何故僕が美呆展に参加するのか?
その個人的な意義のようなものだった。

僕の小説のテーマはざっくり言うと
「宇宙とのつながり」と「肉体からの解脱」
(↑すげーニューエイジっぽいね)
なんだけど、そんなテーマを持ちながら、
美呆展に参加するのは、
シンプルに言うと「リアルと対峙したいから」だ。

小説を書くことで、
どんなに肉体から開放されたいと願っても、
やはり僕には、今、
この肉体のある世界に生きているという現実がある。
そこから目を反らさず、現実にもっと深く迫ること。
言葉を変えるなら、現実をより愛すること。
それが美呆展でやりたいことなのだと思う。

ジンコさんとタケシくんがカッコイイマウンテンバイクに
乗って帰宅した後、
naguraくんと色々な話をした。

その時出た話で特に印象的だったのは、
「個人が立つ」という話だった。
以前、日記にも書いたが、詩人のイシダユーリさんたちが
主催している、「tamatogi」というオープンマイクの
詩の朗読会に行って感じたこと。

それは、詩を読むみんなが、既成の「詩」という
枠にはまってなく、そして、各個人一人一人が
自分の詩を自由に朗読、自由に表現していたということ。
そこに紛れもなく「個人が立っていた」ということだった。

これは美呆展でも本当に大切なことだね、と
naguraくんと確認し合えた。

それをnaguraくんは「○○○」という言葉で
表現していたが、この○に当てはまる言葉は
きっと近日中に彼が彼自身の言葉で
発表したいだろうから、ここでは伏せておきます。