ワタリ(仮)
今日から本格的に、小説の二作目を書き始めた。
たぶん「モンキービジネス」投稿用の短編になると思う。
(もし話が膨らみそうなら長編に変更するかもだけれど)
しばらく小説が書けない時期が続いていて、
昨日部屋の掃除をばっちりして
(部屋が片付いていると小説が書ける、は、僕のジンクス)
朝五時に起きて、パソコンの前に座った。
で、以前書いた小説を久し振りに読み直し、
若干修正なども加え、じょじょに身体が創作モードに
切り替わって来たところで、
ベーシックチャンネル(ミニマルテクノ)の曲を
大音量で流した。(もちろんヘッドフォンで)
その曲は、バスドラムが入るまでに50秒くらい
かかるのだけど、僕は、バスドラを待てずに、
曲がかかると同時に身体を縦に揺らし始め、そして
「バスドラが入るまで待てない」と
独り言を呟いた。
瞬間。
小説が立ち上がった。
僕はこの「バスドラが入るまで待てない」という
呟きを一行目にし、小説を書き始めたのだ。
そんな訳で、今日は、
ミニマルテクノに合わせて身体を揺らしながら
次元を超える少年二人の物語と、
小説家を目指す青年が「一人称」でもなく
「三人称」でもない、
「穴人称・別名ブラックホール人称」という
文体を発明してしまった瞬間に次元を超える、
という物語、
そして、若き天才ゲームデザイナーが
「世界を変える音楽を探す」と言い残して
失踪した、その最後のインタビューを描いた
ものとを、創り出せた。
小説のタイトルは、仮で「ワタリ]。
様々なシチュエーション、人物が、
次元を超える瞬間を描いた物語だ。
何はともあれ物語は動き出した。
やる。