デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

70メートルの蛇が出ましたぁぁぁ

今日たまたま母が夢(寝てるときにみる方)の話をしてくれた。
実に珍しいことだ。


その夢は、我が家で飼っている猫、
夜空(ヨソラ・雌・5歳)と健(ケン・雄・16歳)が
人間の子供の姿になって、手を繋いで道を歩いて行くという
内容だったらしい。母らしい夢だと思った。


一方、先日、父も僕に夢の話をした。
「ペヨー太、筆記用具持って来い!面白い夢を見たんだよ〜」
と、僕にメモをとらせながら、
約30分、自分の見た夢についてとつとつと語りだした。

それが、前半の29分、とんでもなくつまらない話で
「これは忍耐を試されているのか?」と思えるほどの
色のなさだった。
しかしラスト一分が面白い。

「大きな山の平原に、自衛隊員が一列横隊で佇んでいて
 どうやら山狩りをしている。でっかい音で
 「今、70メートルの蛇がでましたぁぁぁ」と
 やまびこのように放送が流れる。
 山の頂上に行って見ると、
 娘(33歳)が赤ちゃんの姿になっていた。
 そこにいた美人の自衛官さんが
 地面にゆりかごの形をした穴を掘って
 その中に娘を入れ、娘を
 静かに寝かしつけていてくれてたんだ」

と、言って突然、父は涙を流した。

「本当に娘にぴったりの大きさの穴で
 自衛官さんが、穴の側で正座をしながら
 娘のことをきっちり見守ってくれていたんだよ」

この涙の源はどこにあるのか?
(ちなみに父は「右」ではない)
30分、メモを取りながら話を聞いていた僕にも
全くわからかった。無意識に人を泣かせてしまえる
夢とは不思議なものだ、と思った。

ちなみに今日、僕は、田んぼを上を飛ぶ夢を見た。
それは果てしなく広がる緑の田んぼだった。
田んぼの上を飛びながら
「僕は田舎が好きだぁぁぁ」と思った。