デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

変則・幼馴染

僕の家の隣には一風変った親友が住んでいる。

orange×designは、僕が21歳の時知り合った友人で、
当時彼は小学一年生だった。

その時は、一緒に地元の市民プールかなんかに
行ったりした。
「将来何になりたい?」と僕が聞くと
「企業の社長になって45万円貯めたい」という
今でも忘れられない子供らしい台詞をはいた。

それからというもの僕らは
毎年何本かの映画を見に行くような仲になっていた。
そしてそれは今に到るまで継続した。
最近は近所を練り歩く散歩仲間と化している。

そんな彼も、今は大学二年。
さっき、二人で公園でビールを飲んできた。

「うおおおペヨちゃん!今俺はすごい幸せなんだよ」と
空に抜けるような大声で開口一番orange×designは言った。

「今ようやく俺はこういう年齢になって、こうして
 ペヨちゃんの横にいれるんだよ!すげえ嬉しい!
 ようやく俺の精神が俺の年齢に追いついた感じ」と。

小さな頃から知的で感受性豊かだったorange×designを、
僕は、弟的な存在だとも思ったこともないし、
特別年下とも意識はしなかった。
僕は僕で、自然に彼と目線を合わせて来たつもりだ。

だけど、orange×designには、やっぱり僕は大人の人で、
そんな僕にいろいろな意味で肩を並べるには
やはり時間の流れが必要だと感じていたことがよくわかった。

そんな二人が今は肩を並べ、ぷは〜っとビールを飲んでいる。

ああ、僕も幸せだよorange×design。
僕は僕がキミに与えている何か以上に、
キミからたくさんのものを貰っているんだよ。いつもいつも。
ありがとうorange×design。
そんなことを感じた昼下がりでした。