デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

壮大でクールなスタンス

今日、物理学に精通している知人と話す機会があり
色々な話を伺え、とても刺激になった。

知人が言うには、19世紀には、
時間が伸び縮みするなんてことは考えられなかった。
それを20世紀に相対性理論が証明してみせたように、
この先、千年後にはどんなことが証明され、
世界がどんなふうに更新されているのかはわからない、という。

例えば、未来、地球とは異なる次元観を持った場所、
例えばブラックホールに人類が行けたとする。
(確か、ブラックホールは、空間的には1次元しかなく、
 時間軸は3次元あるらしい)
そういった、異なる次元を持った場所にはじめて人類が
参入したとき時、人類が感じ得ること、
証明できること、そこから生まれることは
今の段階では想像を絶する。

だからこの先、未来がどんな風にも更新されるであろう、という
未知の可能性に対する中立的なスタンスを取るのが
科学だろう、と、その知人は言っていました。

なるほど。すごく壮大でクールなバランス・スタンスだと
思った。

先日のトークショーで、詩人の吉増剛造さんが
文化人類学者の今福龍太さんに向かって
「頭のいい人はいいなぁ〜」と本気で子供みたいに
羨ましがっていた。

その気持!よくわかります!

大学の授業に「問題発見と解決の技法」というのがあると
以前、ブログにも書いたけど、
そこに、頭の良し悪しについて書いてある項があった。
それによると頭の良し悪しの判断は難しいが、
考える力があるかどうか。
これが問題解決における重要なポイントであると。
ひとつの問題があったら、それを答えがでるまで
粘り強く考え続けられるかどうか。
それが最も大切なのではないかと。

僕も回転は速い方ではないが、粘り強くありたいと思う
今日この頃です。道は永い。