即興詩人誕生か！？

先週の土曜、北浦和のバー、レイドバックにて行われた
「レイドバック選手権」に参加した。
http://blog.livedoor.jp/pistachio75/archives/50466096.html
このイベントは、１０組の表現者が参加、
各自が１５分という時間の中で、
好きなように表現を繰り広げるというもの。
今回、弾き語りから始まり、詩の朗読、即興演奏、
バンド、ウクレレなど、毎度のことながら様々な形で
ステージが演出された。
僕は、今回、一曲だけ、はじめてステージ上で即興詩を創り、
それを朗読した。即興は、古代歌謡でスタジオに入るとき、
最近目一杯やっていたのだけど、
ステージで披露するのはこれがはじめて。

ステージにあがる最後の最後まで、
即興をやるかどうか、迷いに迷っていた。
しかし、詩の朗読に合わせて曲を流そうと思い準備していた
iPodが、不調なことが始まる直前にわかり、
この逆境はチャンスだと思い、即興に踏み切った。
お客さんから一つ御題を貰い、
その御題を念頭に置きながら、詩を編む。
ライブ後、様々な人から即興に対する反応を貰った。
その反応は、詩の内容というよりも、
あの場で、突然即興をやろうと踏み切ったことへの言葉だった。
何はともあれ、遠い所、来てくださったみなさん、
本当にありがとうございました。
そして、今回出演してくださったuraさん、
あなたのステージに叩き付けられたものの大きさ、
そのひりひりとした心の痛みを、
これからの表現に活かせるよう精進しますので、
今度ともよろしくお願いします。

ちなみに以下の詩は、ステージで三番目に読んだ、
「スマイル」という作品。
これは、以前、古代歌謡でスタジオに入った際、
拓さんに「スマイル」という御題を貰い、
即興でやったものを、録音し、書き起こしたものです。

「スマイル」

指先で触れた

指先で触れた
水面に触れた

水面は柔らかく　波紋を広げた
波紋は何処迄も　静かに広がり
存在する　すべてのものになる

生まれるという事は　波紋に指先を付けるという事
生きるという事は　波紋になってどこまでも広がるという事
広がるという事は　笑うという事

花のように
宇宙が
波紋を立てながら笑っている

花のように
枯れていきながら
死んで行くものを
見送りながら
死んで行くものが
別のものに変わりながら

動く事は変化する事

そのモーション
つまり
動く事
変化するという事
時間があるという事
時間が流れると言う事

そのモーション
そのすべてが　スマイル

君の笑顔に浮かぶ宇宙