押入れから９０年代

国分寺の丸井の時計屋で、不要な腕時計を
一本２０００円分の商品券と取り換えてくれる
というサービスをやっているのを知り、
押入れを漁って、
いらない腕時計を探していたら、
腕時計だけでなく、９０年代に聞いていた
カセットテープやＭＤ、
ＤＡＴ（デジタル・オーディオ・テープ）がたくさん出てきた。

特にＤＡＴには、昔交流があった友人の創った曲が
入っているらしく、（手持ちのＤＡＴプレイヤーが
壊れているので正確に中身は確認できない）
どうしてもそれを聴きたくなった。

ヤフオクでプレイヤーを探したり、友達に聞いたりした結果、
ＤＡＴをＣＤ−Ｒに焼いてくれるサービスに
出すことになりそうだけど、とても楽しみである。

カセットテープは、家のラジカセで聴いている。
友人の創った曲や、田中フミヤ、グローバルコミニケーションなど
懐かしのナンバーに脳をキックされる。

ＭＤは拓さんからプレイヤーを貸して頂けることになった。
こちらも楽しみだ。

きっかけは壊れた腕時計を探すという行為。
それが、甘美な過去を今に蘇えらせた。
まるで何かの詩のようではないか？

以下は、友達が創った曲に、僕が詩を乗せ、
さらにその詩を友達が加筆・編集したもの。

タイトルは「０（ラブ）」。

確か、１９歳の時の作品である。
今にして思えば、その頃から僕の創作の
軸は変っていないなぁ。

「０」

瞳を葬れば　果てしなき　境界へ
最初の花びらに　指をかけ　奏でよう

すべてのコアに向けて　届くことを願いながら

身体へ流れ入る　精霊の歌声が
水の音（ね）を枕に　滅び行く奴隷たち

すべての意識捨てて　蝶は群を離れながら
やわらかく射す丘で　色を持たない　翼
永遠を切り取るなら

内なる外へ沈む
永遠はマクロ　僕はミクロ
次のアーチを超える
永遠の流れ　僕は流れ

湧き出る泉の記憶
呼吸の中に戯れ

内なる外へ沈む
永遠はマクロ　僕はミクロ
次のアーチを超える
永遠の流れ　僕は流れ

潤う光と調和
消え去る　時空にさよなら

すべてのコアに向けて　届くことを願いながら
すべての意識捨てて　蝶は群を離れながら

すべてのコアに向けて　届くことを願いながら