あの娘はグーニーズ

先週の土日、アーサー王子の家に泊まり込み、
曲を二曲完成させた。

一曲目は７．８年前に僕が創ったインストに
新しく歌メロと歌詞を乗せたもの。
その作詩は僕が担当したのだけれど、
自分が以前に創った曲だけあって、
明確にコンセプトがつかめてるので、
コップに水を流し込むように、
スラスラと詩の世界は出来上がった。
しかし、後日思う。
この「コップに水を流し込む」がどうも
引っかかる。
すんなりいいものが出来るならそれに越したことはないけど、
どこか予定調和な感じがしているのだろう。
でも出来あがった歌詞は気に入っているので
なんとも言えないところなんだけど。
まぁ、まだライブまで時間があるし、
もう少し崩してみてもいいかも、とか思ったり。

二曲目は、鍵牛ゴハンさんに即興で歌って貰った
アカペラメロディーを、歌いやすく若干簡略化し
それにアーサー王子が歌詞をつけたもの。

この歌詞がすごくって、どうすごいかというと
聞き手をたぶん放心させるような表現の飛躍がある
という点。

その自由さに、自分の不自由さ、
「コップに水」を、後日感じたのでした。
僕はたぶん「いい形」にすることに
今回こだわったのだと思う。
しかし、「いい形」とは自然な運動の果てに
（自然に）できあがるものではないのか？

いやはや、誰かと何かをやるのって、面白い。
自分ひとりでは辿り着けない地平が
不意に見えたりするから。