デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

山口洋佑くんの世界

美呆展の仲間でもある山口洋佑くんの個展が
先日まで藤沢で行われていました。
僕は、最終日に行こうと思っていたのだけど
急遽行けなくなり、残念に思っていたのですが、
彼のブログに、今回展示された作品がアップされていました。

http://blogs.dion.ne.jp/bonfire/archives/cat_296943-1.html

彼の作品、その絵一枚一枚には
確実にその世界固有の時間が流れている。
絵は、絵として静止しているように思えるけど
決してそれは静止していないと僕は感じます。
作品を見つめているとき、
作品の背景に流れる、時間、ストーリーが
音もなく僕の心の中に浮かび上がる。
しかしそれは、洋佑くんが提示する確定的な何かではなく、
僕の中ではじめて生まれる
もっと広くて複雑な見えない言葉、
「メタファー」のようなもので、
僕はその言葉にできない泡立ちに
これら、洋佑くんの作品の素晴らしさを観るのです。

そして、雪山で寝ている青年の絵に
僕は涙しました。
絵を見て泣いたのははじめてのことです。