デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

誰かが窓を開ける音 誰かが窓を閉める音

精霊は音楽を食べる。

オルタナティブロック、パンク、アシッドジャズ、
エレクトロニカ、ダブ、トリップホップミニマルテクノ
台風の叫び、木々のさやぎ、海鳴り、潮騒、猫の足音、
誰かが窓を開ける音、誰かが窓を閉める音、
そして
一人部屋に籠り歌う誰かの歌を。

精霊は食べる。

その排泄物は時を超え、
誰かの頭の中に流れる音楽になって
垂れ流される。

今も俺の頭の中で鳴っているのは、
遥か昔、いや、遥か未来、
精霊が食べた音楽の排泄物だ。

俺はその排泄物を、
世界に響く歌声に変える。

時間を壊せ
ジカンヲコワセ
時間を壊せ
ジカンヲコワセ

振える素粒子たちは すぐ隣で眠る 精霊を呼び覚まし
俺の歌声を そっと精霊の口元に運ぶ。

精霊は微笑みながら、その歌を食べる。

すぐに排泄されるそれは
俺の祖先、または俺の子孫の頭の中で
音楽に変わる。

そして血族は歌う。俺の狂った歌を。

それをまた精霊が食べる。

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とにかく、書くことが大切。
書きながら考えること。

駄作を生み出したとしても、それが、
次の作品のきっかけになり得るのだから。

そんな風に、作品は、転がりながら
創られるもの。連鎖。

すべてはつながっている。