特別な五分
先日、rojicafeのnaguraくん・夕香ちゃんと夕飯をともにした。
http://www18.ocn.ne.jp/~rojicafe/
その際、naguraくんがこんなことを言っていた。
「一日24時間、これは変えようがない。どうあがいても
一日を25時間にはできない。
大切なのは、一日の中に特別な五分を創ってみせること。
そしてそれを毎日続けること。
才能なんてものは、実はたいした問題ではなく、
継続する根性こそが大切なのではないか? 」
二十代後半から三十代前半にかけて、
何も書けない時期が続いていた。
そんな時、珍ゴハンさんと電話し、僕は書けるようになった。
いや書くようになった、というべきか。
それは、珍ゴハンさんが、電話口で、
ル・クレジオさんのワークショップ用に
人類学者の今福龍太さんが書き下ろした詩を
読んでくれたことがきっかけだった。
その詩は本当に美しかった。
言葉の美しさ、そしてそれを追求することに
憧れていた自分を一瞬で取り戻せるような
強い感動がそこにはあった。
その瞬間から、僕は再び回り始めた。
そしてそのときから僕は
再び、毎日何かを積み上げはじめたのかもしれない。
未だに創れなくなる時期も多々ある。
その時期は苦しい。
だけど、毎日、少なからずとも五分以上は
特別な何か、感覚を積み上げているのは確かだと思う。
だからこそ、今が一番楽しい。
その「五分」とは一体なんなのか?
それは、本当の意味で「深く生きた時間」
ということではないだろうか?