デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

本は迷わず買うべきだ、と思った。

よく行くブックオフはちょっと変っていて
いつも何かしらの特集棚を組んでいる。

今の時期の特集が「ニューエイジ」。

で、その棚に目立つように、カルロス・カスタネダ
「夢見の技法」という本が売られていた。

カスタネダシリーズは何度も挑戦しては冒頭数ページで
挫折を繰り返す、という歴史を持っているのだけど
今回のこの本には、帯がついていて
(いつも図書館で借りるから帯を見るのは初めて)
で、その帯に、


「呪術師は覚醒した意識で宇宙の果てへ行く!」

とあって、つい最近書きあがった僕の小説
(ざっくり言うと、シャーマンがイニシエーションを
 通じて宇宙とのつながりに気付いてく、というようなあらすじ)
と同じようなことを書いているのだなぁと思い、
買ってみようかどうか迷った。


買いたい理由は、帯もそうだけど、この本を読むことによって
自分の小説をもう一度相対的に見直すことができそうだ、
という期待。
で、迷う理由は、もし内容が強烈だった場合、
色濃く影響を受けるのでは?という危惧。

しかし、結局は購入に踏み切った。

で、読み始めてみると、僕の持つ宇宙観と
カスタネダの本に記された宇宙観との相似に仰天。


これはいい意味では僕はシャーマニズム
いい線で理解していたのだな、ということと、
悪い意味では、すでにそれ(僕の小説に根付く宇宙観)は
カスタネダによってはるか昔に
記されていたということ。


でもこれを知れただけでも買った価値は充分あったと思う。

僕の小説には僕にしかないオリジナリティがある訳だし
そこには偽りはないのだと今は思える。

何はともあれ、外からの情報を積極的に取り入れることは
本当に当たり前だけど、いいことだと再確認した。