デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

TOKYOポエケット、ありがとうございました!

おはようございます。ペヨー太です。

TOKYOポエケット、無事終了しました! 応援してくださった皆さん、ありがとうございました!
嬉しいことに、26点の作品を世に出すことが出来ました。

ポエケットを通じ、新しく知り合った方が出来たこと、話してみたいなと思っていて、なかなか話す機会のなかった詩人さんたちのお話を聞くことが出来たり、と副産物も多く、実に刺激になりました。

このイベントに合わせて、三冊の新作詩集と、ふたつの電子音楽CDもつくり上げることが出来ました。以下に新作詩集『せっくすのうた』の作品紹介を残します。


『せっくすのうた 自慰編』

せきららウェブマガジン『詩と惑星Web』に寄稿した、オナニーヒストリー『アフリカ』。季刊誌『東京荒野 第七号』に掲載した、ダメ人間の社会復帰を描いた『履歴書を書いに』など収録。下ネタを中心としたポルノポエムを展開。


『せっくすのうた 記憶編』

季刊誌『東京荒野 第五号』に寄稿した猫の死と記憶の本質について語る作品『骨』。ヤクザになった幼馴染の物語『ペケマンの音階』など、不思議で切ないストーリーを展開!人が忘れゆく記憶について。


ポエケットにて、すごい表現者がゴロゴロしていることに驚く。色々な方の色々な詩に触れ、東京荒野の型にはまらず、型を切り崩さんと挑む姿勢の凄味を再確認することができた。掲載陣もすごいが、発行者にして作家の、湯原さんもすごい。


東京荒野 第2号の、小学生のイラストのようなラフなタッチで描かれた少女漫画と詩をコラボさせた作品が、特にすさまじく良かった! この作品をパーツに雑誌を編める湯原さんは、ホントにクレイジーで真っ当な感覚の持ち主な気がした!


ウラさんことURAOCBさんのライブ。会場に居る観客、みんな、という言葉ではなく、一人一人の人を、あ! 意識してるな! とひしひし感じながら観ていた。観客一人一人から、感覚を集める、透明な触手のようなものが、ウラさんの全身から張り巡らされているのが視えた。


今回、最も驚愕したのは、ちんすこうりなさんの詩集『女の子のためのセックス』!
せきららウェブマガジン・詩と惑星を通じ、ちんすこうりなさんの存在は感じていたが、ブログでは展開されにくい、詩集ならではの文学性の高みが、見事結晶化していて、その才能にビビる!

ちんすこうりなさんの詩を読んで、まさか、ヘルマン・ヘッセや、その訳者・高橋健二を感じるなんて思ってもみなかったから、その意外性と精神性の高さに、遠く、吹っ飛ばされていい気持ち。天才はここにもいた!


ポエケットに馬野ミキさんが来てくれてたのも嬉しかった。気を遣ってくれて、ブースのお店番などしてくれたりして、ああ、ミキさんはやっぱり優しいなとつくづく思った。行動の人。
差し入れのミルクティーも嬉しかった。


お隣のブースの遠藤ヒツジさんとウサギノビッチさんともお話し出来、書くことについての対話を持つことが出来たのも収穫だったし、嬉しかった。
今回、夏のポエトリースラムジャパンではなく、ポエケットに標準を合わせたのは、書くこと、つくることに集中したかったからで、その答えのようなものをヒツジさんから貰ったような気がした。流れを感じた。


また右隣のブースにいて、お話しを聞かせて頂いたジョウさんの、チェルノブイリにツアーで行った話など、旅や社会にまつわる色々が刺激になった。
ジョウさんの熱心に伝えようとする姿勢に心を打たれた。


お客さんに、僕の作品に対する感触を伺えたこと、作品を通して対話出来たこと、これからの指針になっていくと思います。
ブースを訪れてくださった皆さん、本当にありがとうございました! 対話を持ってくださり、貴重な体験が出来ました。


そんなこんなで、ポエケット、ありがとうございました!


植岡勇二/ペヨー太