デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

詩とは何か? 

太陽は

永い旅を経て

出会いを味わい


反射され

やさしく砕かれ


完成する


(1998年作:『太陽』)


Q:詩とは何か?
A:言葉が羽化して音楽になること。そう感じていた二十代。



最果てを目指し 魂の加速度をあげる

魂を加速させるためなら 毒さえも食らう


(2010年作:『最果て』より抜粋)


Q:再び、詩とは何か?
A:向こう側に渡るための橋。そう信じていた三十代。


こころのそこに

ながれる

つめたいひょうがを

わたる

ふたりきりで


(2016年作:『たなばた』)


Q:今、詩とは何か?
A:生活の中に、当たり前に流れるもの。そう気付いた近年の作品まで。


二十歳の春から二十二年間書き起こしてきた三十六篇の詩を収録。


素粒子。それは、物質を構成する最小の単位。とある宇宙論では、素粒子は振動する『ひも』のようなものとされている。振動。それは、音楽の正体。心に音を与えることにより、形を描く『言葉』という素粒子。それらが響き合い、編まれ、生まれた宇宙が、この詩集です。
表紙:白想景『素粒子の唄』

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