デジタルzin!ポエジン『宇宙塵』/即興詩人・AI UEOKA

即興詩人・AI UEOKAによるデジタルzin! 雑多な芸術・らくがき日記。

夏を想わせる

書いていた小説もとりあえずは一段落。
今日は一日、美呆展の準備をしたり、散歩したりしてました。
風は涼しいけれど、日差しはまだまだ
夏を想わせる。

今、窓の外から、秋の虫たちの鳴き声が
昼間の蝉と同じくらいの音量で聴こえます。

季節の変わり目の混沌とした感じも好きです。


「夏秋」

忘れることを条件に
夏は秋を待つ

僕には、闇が、
宙に止まった
雨粒のように見えて仕方がない

その闇粒が、
ぐちゅっとつぶれて
秋たちがそっと
外界に侵食する

虫の音に乗って

ときには、
蛍光灯が映し出す
人影にそっと乗り込んで

夏の逆襲は、
桃色の夕焼け

その色だけが
まだ秋を殺せるから